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第2回 システムエンジニア編

システムエンジニア

「シリーズ ITお仕事図鑑」第2回はシステムエンジニア(System Engineer)編です。

Systemの日本語訳は「方式」や「制度」などですが、「コンピュータシステム」の略語として「システム」という言葉が使われるため、Systemに対応する日本語はカタカナの「システム」を使います。
エンジニアは、日本語に訳すと「技術者」です。システムエンジニアを日本語に訳す場合は「システム技術者」となります。システムエンジニアは略して「SE」と呼ばれます。

SEは、IT業界で働く、ITのプロフェッショナルな人たちの呼び名として広く使われています。あるITの会社では、「うちは社員全員がSEです。」と言っている会社もあるほどです。では、SEという人たちは何をしているのでしょうか。

最も一般的なSEの仕事は、ニーズに応えてどんなシステムを作るのかを考え、設計することです。

システムを開発する場合、以下のような手順で行います。
まずSEは、開発するシステムに必要な機能や満たすべき性能などを明確にする「要件定義」を行い、その結果を受けて画面やデータベースの設計をする「外部設計」を行います。さらに、外部設計を受けて、開発するシステムを大まかな機能ごとに分割し、それらの間をつなぐインタフェース(接続部分)の内容などを設計する「内部設計」を行い、「内部設計書」としてまとめます。
プログラマは、この「内部設計書」をもとにしてプログラムを作成し、設計通りに動作するかを確認する「テスト」を行います。これが第1回で紹介したプログラマの仕事です。テストで問題がなければ、システムエンジニアは、実際に使えるように「システム移行」を行います。

では、SEになるにはどうしたらよいでしょうか?

一般的には、ITの基本を専門学校等でしっかりと身につけ、システム開発を行っている会社にプログラマとして入り、プログラミングを経験してから徐々に設計に携わっていくというキャリアパスを取ります。
SEは、プログラムでできることとできないことを知らないと要件定義や設計ができません。そのため、プログラマとしての経験が必要なのです。

ちなみに、最近は女性がプログラマ・SEとして活躍している会社が増えているようです。男性社会と思われがちなIT業界ですが、女性が活躍するチャンスはたくさんありますよ!


「YSeye9号」掲載