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第11回 サーバエンジニア編

サーバエンジニア

「シリーズ ITお仕事図鑑」第11回は「サーバエンジニア」編です。

サーバエンジニアのお仕事は、サーバの構築・管理・運用などを行うことです。

では、サーバとは何でしょうか?

サーバは、サービスを提供するコンピュータです。いつも皆さんが使っているコンピュータはクライアントと呼ばれ、サーバのサービスを受けるコンピュータです。インターネットなどのネットワークに接続された専用のコンピュータにサーバ用のソフトウェアをインストールして動作させたものがサーバです。特にインターネットに接続しているサーバは、24時間365日稼動させなければならないため、それに耐えられるコンピュータが用いられます。

サーバは、提供するサービスの種類によって異なる名前が付けられています。たとえば、Webページ(ホームページ)を提供するものは「Webサーバ」、メールのやりとりを行うものは「メールサーバ」、そのほかにも「ファイルサーバ」「DNSサーバ」「FTPサーバ」など、いろいろな種類のサーバがあります。サーバエンジニアは、これらのサーバを構築するためのハードウェアやソフトウェアの知識を持っている必要があります。

また「UNIX」「Linux」「Windows Server」「Mac OS」といったサーバ用OSの知識も必要です。これらのOSの知識は、1種類だけでなくすべての種類の知識が求められます。ネットワークに接続するため、ネットワークの知識も必要になります。セキュリティに関する知識も必要です。

こうした知識を基に、コストパフォーマンスの良いサーバを構築することがサーバエンジニアのお仕事になります。また、サーバを運用しながらトラフィックや使用状況をログを使って解析し、サーバをチューニングしたり、ハードウェアの増設を行うなどもお仕事に含まれます。

サーバは、多数の人が使います。何かのトラブルでサーバが停止してしまうと、多くの人の仕事が滞ったり、商品が売れなくなったりと、損害が出てしまうこともあります。このため、担当のサーバにトラブルが発生したらすぐに対処するフットワークの軽さ、広範な知識、トラブルなどの原因を突き止めるための分析力などのスキルが求められます。

今や、サーバはなくてはならないものになっています。いろいろな場面でいろいろなサーバが使われています。サーバエンジニアは、サーバがなくならない限り必要とされ続けます。


「YSeye18号」掲載